【ワインと合う料理まとめ】ワインにおけるマリアージュって何?

ワインと料理のマリアージュとは

ワインの世界ではよく、「マリアージュ」という言葉が使われます。このマリアージュ、“結婚”というような意味を持つ言葉なのですが、ワインにおけるそれは「食事とのペアリング」のことと覚えておいてください。

例えば、「赤ワインには肉」、「シャブリには生ガキ」など、このワインにはこの料理、ソースがマリアージュする…というような使い方ができます。ワインは単体で楽しむだけでなく、料理との組み合わせでその楽しみがより広がります。

ワインだけでなく、ワインと料理のマリアージュも勉強してみてください。

マリアージュの大原則

ワインと料理を合わせる時、むやみやたらに合わせてはいけません。もちろん、ご自身で新しい発見をするためにさまざまなチャレンジをするのはアリですが、それも「マリアージュの基本」を押さえるからこそ可能なチャレンジとなります。

まず、覚えておくべきことは、ワインと料理のマリアージュの大原則です。簡単に解説していきましょう。

格を合わせる

ワインと料理のマリアージュの原則として、ワインの各と料理の各を合わせるというものがあります。

例えば、ボルドーの五大シャトーのトップワインとコンビニで売っている100円以下のソーセージと合わせる、というのは原則には外れます。

レストランなどでシェフがこだわった高級素材を使ったお料理を出してきたからには、その格に見合うワインを合わせる…というのが基本になります。

色で合わせる

有名ソムリエの方も言っていますが、ワインと料理を色で合わせる、という原則も覚えておくと便利です。

トマトソースやドゥミグラスソースの色を想像すれば、やはり赤ワインが合うでしょう。また、クリームソースやオリーブオイルやチーズがたくさんかかったサラダであれば白ワインと合わせたいところです。こんな感じで、色を合わせるも基本として覚えておきましょう。

香りを合わせる

ワインの命は香りです。実は、食品に入っているような香りの化学成分も微量ながワインから感じ取ることができ、それ故にマリアージュを香りを軸に楽しむことも可能です。

チャーミングなベリー系の香りの赤ワインであれば、甘酸っぱいソースの肉料理。柑橘系の香りがあるワインはレモンをギュッと絞ったお料理など、香りを組み合わせることでマリアージュの幅が広がります。

重たさで合わせる

格の部分に近いですが、ワインと料理の重たさもポイントです。どっしり重厚なステーキに軽快な赤ワインの場合、ちょっとワインが負けてしまいますよね。

ここは、フルボディの赤ワインがおすすめです。逆に、軽やかな魚介のカルパッチョに30年熟成のボルドーの赤…というのもイマイチ。

フレッシュ&フルーティーなソーヴィニョン・ブランなどがいいでしょう。このよに重たさで合わせるのも、マリアージュの大原則のひとつなのです。

ワインに合いやすい食品

続いて、ワインに合わせやすい食品についてご紹介していきます。

チーズ

ワインとチーズは定番のマリアージュですが、チーズの種類によってワインを変える必要があります。

・原産地が同じ

フランス、イタリア、スペインなど、チーズもワイン同様にAOCのような原産地を保護する法律で守られています。同産地のチーズ、ワインを合わせるのは基本ですので覚えておきましょう。

・フレッシュタイプ

フレッシュタイプのチーズには、甘めの白やフルーティーな赤ワインがおすすめです。・白カビ白カビチーズは日本でも人気ですが、白より赤の方がおすすめです。ミディアムボディの香りがフルーティーなものだと良いでしょう。

・青カビ&ウォッシュ

濃厚な味わいの青カビ系チーズや個性的な香りが特徴のウォッシュチーズは、甘口ワインやシェリーなどがおすすめです。

また、樽熟成させたシャルドネや濃厚でコクのある赤ワインもいいでしょう。

よく見かけ6個入りのプロセスチーズなどは、濃厚さや臭みが特になく食べやすいため、ボディが強かったり熟成されたワインよりも、軽快なボージョレや若いソーヴィニョン・ブラン、クセの無い甲州などが良いでしょう。

生ハム・プロシュート

ワインと言えば、生ハム。定番中の定番の組み合わせです。特に、イタリアが誇る伝統的な生ハム「プロシュート」はたまりません。

仮に、プロシュートと合わせるのであれば、イタリアが誇るサンジョベーゼを使った「キャンティ」がおすすめです。とはいえ、フルーティーで軽やか、穏やかな酸の白ワインもいいでしょう。

生ハムには、フルーツを思わせる香りの成分エステルが含まれており、ワインと共通する部分も多くもっています。生ハム全体でいえば、酸がおだやかでフルボディでない赤ワイン、まろやかな飲み心地の白ワインがおすすめです。

個人的に特に注目したいプロシュートとワインのマリアージュは、同郷生まれである「ランブルスコ」。
赤ワインを微発泡させた世界的に見ても珍しいワインであり、甘さと泡が生ハムの脂をキレイに流してくれます。

マリアージュの楽しみ方は無限大

まだまだ、ご紹介しきれないマリアージュは山のようにあります。ぜひ、ご自身でもいろいろなワインと食材のマリアージュを楽しんでみてください。