ワイン初心者必見!ソムリエナイフ・ワインオープナーの種類と使い方

ワインオープナーの種類と使い方

ワインを購入した際、コルクをあける作業が必要になります。
近頃、手軽さや酸素透過率の低さ(ワインの品質劣化などを防ぐため)にスクリューキャップのワインが増加していますが、高級ワインやこだわりのワインを造る生産者は未だコルクを使っています。

つまり、多くのワインはまだコルクで打栓されており、ワインオープナーはワインファンであれば必須アイテムだ、ということです。

そんなワインオープナーなのですが、案外どのような種類があるのか知らない方も少なくありません。
ワイン好きの基本として、まずどのような種類があるのか、そしてそれぞれの使い方について考えていきたいと思います。

引用:http://spc-k.jp/SHOP/73000174.html

T字型

ワインショップなどでなく、100円均一、スーパーなどでよく売られているのがT字型のワインオープナーです。

もちろん、ワインショップでも扱っていますが、開栓するのにはかなりの技術が必要ですので、メインで販売されているものではありません。

使い方は、コルクの中心に向かって先端を差し込み、奥部分にまで先端が刺さったら抜き取るという方法です。

シンプルに開栓できるワインオープナーではありますが、コルクが硬かったり、ボロボロになったり、最悪途中で割れてしまう…ということもある難易度が高いオープナーです。使いこなせたらスゴいですが、訓練が必要になるので注意しましょう。

ウィング型

ウィング型は、比較的初心者の方、パーティーシーンなどでワインに馴れていない方に開栓してもらう時に便利なワインオープナーです。

バタフライ型ワインオープナーとも呼ばれており、力をかけずにコルクを抜栓することができるので女性にも人気です。

さて、このウィング式のワインオープナーですが、先端は大抵栓抜きができる形状のパーツがついておりサイドが羽根のように開くようになっています。まず、スクリューをコルクの中心に差し込んでいきましょう。

すると、サイドの羽根の柄部分が持ち上がっていきます。この柄の部分がぐっと引っ張っていくとテコの原理でコルクが抜ける、という構造です。

非常に簡単に使うことができますが、ものによっては故障しやすいものもあるので注意して利用するようにしてください。

ハサミ型

あまり近頃ではハサミ型のワインオープナーを利用される方を見なくなりましたが、こちらも立派なワインオープナーです。

カタチとしてはそのネーミング通り、二つの刃がついているものであり、一見ワインオープナーに見えないので、初心者の方は驚いてしまうかもしれません。

これらは、一般的なワインのコルク抜栓に利用されるというよりは、年数が経って一般的なワインオープナー(スクリュータイプ)だと、コルクがボロボロになってしまう時に使われることが多いようです。

例えば、20数年以上熟成されているボルドーなどでは、コルクが柔らかく繊細な状態にあります。
そんな時、この二枚の刃の先端をコルクの両端に差し込み、奥深くまで差し込めたら抜く、という使い方をするのです。

基本的にコルクであればどんなワインにも対応しますが、伸縮性の少ない樹脂製コルクや比較的ヴィンテージが早いワインだとコルクが縮んでいないので、挟みを入れる隙間が無く、無理に入れると圧で口部分が割れてしまうので注意しておきましょう。

ソムリエナイフ

ワインオープナーの基本中の基本アイテムといえば、間違いなくソムリエナイフでしょう。折りたたみ式のコンパクトな形状で、先端にはボトル口に引っ掛けるためのパーツが付属。
柄の中心部分についているスクリューを使い、スタイリッシュにコルクを抜き取る憧れのアイテムです。

ソムリエナイフのネーミング上、レストランなどでソムリエさんが利用しているタイプのワインオープナーになりますが、案外初心者はソムリエナイフでの抜栓に苦労してしまいます。

例えば、ソムリエナイフはコルクの中心部分にしっかりとスクリューを入れられないと、抜き取りにくくコルクがボロボロ、また圧を欠け過ぎて瓶口を割ってしまうこともあります。

上手に利用するコツは、中心にしっかりとスクリューを差し込み、先端にあるパーツをボトル口部分に引っ掛けた後、オープナーを自分側に押すようにテコの原理で抜栓します。さまざまなタイプが用意されており、名入りなど特別なこともできるので、ワインファンであればぜひ使いこなしたいアイテムです。

スクリュープル

十字架のような見た目のデザインが多く、ソムリエナイフよりずっと簡単にコルク抜栓ができると人気のワインオープナーが、スクリュープルです。

ボトル口にすっぽりとハマるように設計された頭部分が付属しており、抜栓の時にはそれを口部分に合わせるようにして、付属のスクリューをコルクに差し込んでいきます。

あとは、丈夫の取手部分を廻してスクリューをコルクの奥深くまで差し込み、取手を逆回転させ抜栓していけばキレイにコルクを取り去ることができます。

ただし、力を入れ過ぎるとコルク屑が出てしまったり、本体自体が壊れてしまい使えなくなるものもあるので、ある程度品質の高いアイテムを購入した方が後々便利かもしれません。

電動式

ソムリエナイフやほかのオープナーで抜栓できる方はそれでも良いですが、もっと手軽にコルクを抜き去りたい方は電動式がおすすめです。

また、安全性が高いため、絶対に失敗したくないという方にもおすすめです。電動式とひと言でいってもその種類はさまざまですが、基本的にはスクリューがついており、コルクにその先端を当ててボタンを押せばOKという、超簡単なものばかりです。

こちらも、チェックしておきましょう。

ワイン通を目指すなら「ソムリエナイフ」がおすすめ

コルクを抜栓するアイテムをいろいろ紹介してきましたが、ワイン通を目指す方であれば、“ソムリエナイフ”を使いこなす、という方向で考えていただきたいと思います。

まず、前述したようにソムリエナイフはその名の通りソムリエが利用しているので、プロ仕様のアイテム。

サッと自前のソムリエナイフを取り出した後、キャップシールをスタイリッシュに剥がし、コルクの先端にスクリューを差し込みます。

そして、華麗な手つきでコルクの奥深くにスクリューを入れたら、ポンッという音とともにきれいに抜栓。コルクについた香りを確認し、問題がなければそのままグラスへサーブ…。

この一連の流れがご自宅でもできたら、誰もが見惚れてしまうはずです。さらに、ソムリエナイフはデザイン性が高いものが多く、見た目にも華やかですので、ゲストに“こだわり”を見せることも可能です。

実は性能が高く、慣れると最もソムリエナイフが使いやすいことが分かると思います。やはりワイン通を目指すのであれば、お気に入りのソムリエナイフを手に入れ、使いこなしたいところですね。

おすすめソムリエナイフ

さて、そんなソムリエナイフですが、最後におすすめの2本を紹介したいと思います。どちらもソムリエが憧れる素晴らしいアイテムですので、ぜひチェックしてみてください。

シャトーラギオール

フランスのアペロン地区にあるラギオール高原にある小さな村で造られている、伝統のブランドが『シャトーラギオール』です。

全て手作業で造られている手間がかかった逸品だからこそ、世界中のソムリエたちから支持されている確かなクオリティを有します。

シャトーラギオールが一躍有名になった背景に、1980年代に柄の部分に水牛の角や自然木を利用したという経緯があります。

クオリティの高さはもちろんなのですが、高級素材を惜しげも無く使ってソムリエナイフを造ってしまうところに、ファンの心が揺さぶられているのです。

シャトーラギオールには、素スタンダードデザインのものから、プロが使える耐久性に優れたモデルまで幅広いラインナップが用意されています。

全て手作りであることから、世界に全く同じというデザインのものは存在せず、まさに自分だけのソムリエナイフとして長年愛用することができるわけです。

ちなみに、オリジナルネームを入れることもできますので、購入する際にはぜひ利用することをおすすめしたいです。

プルタップスライト

「高級ソムリエナイフもいいけれど、まず初めの一歩ということで、高品質でありながら手軽に使いたい…」と思われている方には『プルタップスライト』がおすすめです。

余計な装飾などがない、ごくシンプルでスタイリッシュなデザインとなっており、どんなシーンであっても使いやすい便利なワインオープナー。

機能面も優れており、奥と手前にフックが用意されている、“2段フック式”となっているため、硬かったり、長かったりする面倒なコルクにもしっかりと対応してくれるところが有り難いポイントでしょう。

プルテックス社は、長年プロからも愛されているメーカーですので、ソムリエナイフ初心者の方でも安心して利用可能。

さらに、シンプルだからこそ、さまざまなデザインが用意されており、カジュアルな価格なので色を揃えても楽しそうです。

ソムリエナイフを使うのであれば、まずは有名メーカーのアイテムを利用しましょう。信頼できる品質であることと、使っていて気分が高まるようなものでないと、すぐに飽きてしまいます。

素晴らしいワインを飲むのだからこそ、ソムリエナイフもそれに見合ったものを利用してみてはいかがでしょうか。

ワインオープナーはワイン通販でも購入することができます。

今回紹介したプルタップスライトも、通販で購入可能。ワインもついでに買えて一石二鳥ですよ。

プルタップスライトが買える通販ワインショップソムリエ